国土交通省は住宅政策の目玉となる「省エネ住宅ポイント制度」とともに「フラット35S金利引き下げ幅拡大」についての概要を公表しました。

 住宅金融支援機構の長期固定金利型住宅ローン「フラット35」の金利優遇については、省エネ性や耐震性などに優れた住宅に適用される「フラット35S」に対する金利優遇が現行の0.3%から0.6%へと大幅に拡大されます。

フラット35とは

35年などの長期間にわたり金利が固定される「長期固定型」の代表的な住宅ローンが「フラット35」です。住宅金融支援機構と民間金融機関が提携する住宅ローンで、取り扱う金融機関によって金利が異なります。

「フラット35S」は、フラット35を利用できる条件を満たす住宅のうち、省エネ性や耐震性などに優れた住宅の場合、当初の5年間または10年間(※)、金利を0.3%引き下げる制度だ。
※長期優良住宅など特に性能が優れた場合は当初10年間、それ以外は当初5年間

どれくらい金利優遇される?

 金利優遇が適用される期間は、省エネ、耐震、バリアフリーなどのいずれかの性能が優れた住宅に適用される「フラット35S(金利Bプラン)」が5年間で、長期優良住宅と認定低炭素住宅などに適用される「フラット35S(金利Aプラン)」は10年間となります。これにより、現在のフラット35の最低金利で計算した場合(1.47%、期間35年、借入額2,700万円、頭金300万円)、フラット35の返済総額が約3,456万円であるのに対し、フラット35S(金利Bプラン)では約3,371万円、同Aプランでは約3,299万円となります(表1)。

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 予算案にはフラット35の9割超融資の金利引き下げも盛り込まれており、これら優遇措置が適用されるのは、2月の補正予算成立後の融資実行分からとなる見込みです。

(※ナイスビジネスレポート 2015年 1/15号 引用)

 

 

 

●国土交通省「住宅金融支援機構のフラット35Sの金利引下げ幅の拡大等について」
http://www.mlit.go.jp/report/press/house01_hh_000071.html